スパイダーマン/9点:名作。観ないと損!
スパイダーマン TM デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/07/25
- メディア: DVD
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【あらすじ】
叔父さん夫婦の家庭に居候する、どこにでもいる奥手な青年、ピーターパーカー。
隣りに住む憧れの幼馴染、MJ(メリー・ジェーン)に想いを寄せつつも、何もアクションを起こせず悶々とした日々を過ごす毎日。
しかしある日、遺伝子操作によって生まれたスーパースパイダーに噛まれた事で、卓越した身体能力を得ることに。
力を得たピーターはMJの気を惹く為、賞金目当てにこっそりと地下レスリングへの出場を決めるが…?
【感想】
もはや説明不要なアメリカンコミック原作の映画。
「あなたの街のスパイダーマン」を描ききった素晴らしい映画でした。
一見無敵な正義のヒーローも、良い事があれば喜び、嫌なことがあれば落ち込み、殴られれば血も流れるただの青年。
一般的に、ヒーロー映画に出てくるヒーローは先天的に(生まれた時から)超能力や財力、才能を持っていて、観客はその生まれつきの能力で活躍するヒーローに喝采を上げます。しかし、本作のスパイダーマン、そして相手役(心情的に「敵」とは言いたくない…)であるグリーンゴブリンは、ふとしたきっかけで後天的に能力に目覚めた「一般人」。
環境さえ揃えば、誰もがスパイダーマン、グリーンゴブリンになり得る。
もし、しがない一般人が、急に超人的な能力を手に入れたら?
「大いなる力には大いなる責任がともなう。」
娯楽作品としてデフォルメされてはいますが、根本には普遍的なテーマが流れています。
強者が弱者を手助けする為にはそれなりの理由があるもの。
よく「人助けは気分がいいから」という理由だけの作品が多い中、スパイダーマンにはそこに至るまでの理由があります。
見た目こそ実写ですが、中身はいい意味で起承転結がしっかりしたコミック作品といえます。
公開当時は賛否両論だった結末ですが、シリーズ3部作が公開されている現在、この映画を観ない理由はありません。
ただ、本作単独だと、モヤっとする部分もあるので断腸の思いで9点。
それを差し引いても、老若男女、誰しもが楽しめる傑作だと思います。
【蛇足】