スパイダーマン3/10点:神映画。DVD購入決定

【あらすじ】
 
 MJに自らの秘密を打ち明け、ついに心の重荷から解放されたピーターは、スパイダーマンとして、町の平和を守り続けていた。
 そんなある日、何故かスパイダースーツが黒く染まる。スーツから湧き上がる未知の力に喜ぶピーターだったが…。
 ベンおじさんを殺し、投獄されたはずの男との運命の出会いが生む結末は?
 そして、ピーターの正体を知った親友ハリーの取った行動とは?
 力を得、慢心したピーターに、逆襲、怒りの連鎖は止められるのだろうか…?

【感想】
 
 もはや説明不要、アメリカンコミック原作映画のシリーズ第3弾。
 前2作にて、上げに上げた自らのハードルをこの作品は越えられたのでしょうか?
 
 正直、観る前は「無理だろうなー」と思っていたんですが、ところがどっこい、予想よりも遥かに大きく越えてきました。
 前作が10点なんですから、当然、本作も10点以外の評価は不可能です。
 サム・ライミ監督が監督するスパイディは本作で終了、と言うことですが、4作目がこのハードルを越えるのは正直厳しいでしょう。
 それほど、完全無欠の3部作。本作をもって、パズルのピースが、どこにも隙間がないほどしっかりと嵌り切ってしまいました。
 
 驚くべきは、そのスケール感と豪華さ。
 なんと、今作の相手役は3人なんです。
 ゴブリンJr.にサンドマンに…、皆様お待ちかねの黒い「アイツ」。
 1人のキャラクターで映画一本作れるのに、大盤振る舞いもいいところです。
 
 「復讐と赦し」と言う、ひとつのテーマに沿って、スパイダーマンと3人の超人が織り成す群像激。
 人によっては「詰め込みすぎ」という印象を受けるようですが、今回出さずしていつ出すんだ!と声を大にして申し上げさせて頂きたい。
 
 ノンストップジェットコースター度合いも前作から更に増し、娯楽度、爽快感は前作に比べ200%増しとなりました。
 ストーリーなしで、映像だけを垂れ流してもチケット値段分の元は取れる、そう断言します。
 クライマックスでの「愛!」「友情!」「正義!」な少年漫画的ノリも燃えます。燃え尽きます。
 「赦し」がテーマと言う事もあって、なんだか心が洗われるおまけつき。
 文句なしの大傑作。本作を観る為に前作、前々作も含めて必見です。
 
 …というか僕的には黒いあの子が出てくるだけでおなかいっぱい。幸せすぐる。
 この映像クオリティでスピンオフ作品が出て欲しい。。無理だろうけど。

【蛇足】

  • 今作で活き活きとDancing(Not踊り)するピーター(トビー・マグワイア)を観て、本当にいい役者さんだな〜、と思った。
  • ハリー(ジェームズ・フランコ)は前作までだと役どころもあってちょと腹黒い雰囲気でしたが、本作だと無邪気な笑顔が本当に可愛いっすね。俺男だけど。
  • 鑑賞後、奥さんが「シャー」とか言って威嚇してきて困る。