SAW3/5点:暇つぶしにどうぞ
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: DVD
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【あらすじ】
連続殺人犯、ジグソウの殺人は、依然として続いていた。
死のゲームの手口は凄惨さを増し、被害者の数は増えるばかりだった。
3年前に最愛の息子を事故で亡くしたジェフは、木箱の中で目を覚ます。
状況を理解できないまま、なんとか木箱を脱出したジェフは、一台のテープレコーダーを見つける。
「さあ、ゲームを始めよう。」
テープレコーダーから流れる無情な声。
はたしてジェフはこの悪夢から無事に脱出できるのだろうか?
【感想】
前作から1年という短いスパンで製作された、ソリッドシチュエーション・スリラー第3作。
緊張感や登場人物は、確かにSAWシリーズのそれなのですが、今作は非常に趣味の悪い作品でした。
大掛かりな舞台装置で行なわれる肉体破壊ショーをこれでもか!と見せつける、品の無いスプラッタ(スラッシャー)映画になってしまっています。
不条理さがシリーズの脚本のキモとは言え、いくらなんでもこれはやりすぎでしょう。
脚本の面でも、確かにどんでん返し"のような"物はあるのですが、観客の予想を裏切ろうとするがために、無理やり舞台を作り出している印象は否めません。
また、今作で犠牲となる方々は、主人公のゲームのための道具扱いだと言うのも後味が悪いポイント。
彼らは自分の命を他人に委ねるしかなく、『生き様を強く反省すれば助かる』と言う基本ルールすら守れていません。
それに、決断を下す主人公も、前作、前々作のように葛藤して決断を出す、と言うよりは、脚本通りに動いていると言う感じで、薄っぺらい。いつ自分に同じ災いが降りかかるかもわからないのに、ボケーと見てるなんて、全然共感出来ません。脳みそに毛が生えてるんじゃないんでしょうか?
1作目、2作目は各キャラクターの行動原理にそれなりの説得力があり、感情移入できたんですけどね。。
前作、前々作が前提となっている脚本で、間口も狭く、誰にオススメしていいのやら分かりません。
拷問シーンが好きなシリーズファンの方はどうぞ。それ以外の方は……
時間の無駄、というほどつまらなくはないので、期待せずに観れば暇つぶし程度にはなるのではないでしょうか。
【蛇足】