(xbox360)CHAOS; HEAD NOAH 1st インプレッション

 Xbox Liveで配信されていた「Steins; Gate」体験版が面白かったのでamazonでポチろうと思ったら、残念ながら売り切れてた為、同じチーム(Nitro+)の作品を、と言うことで勢いで購入。(高かったけど)
 
 ゲームシステムとしては、なんて事はないテキストノベル(ギャル)ゲーなんですが、いやはや、これが面白い。
 キャラデザ、パッケージデザインに至るまで、見た目は完全にギャルゲのそれなのですが、蓋を開けてみれば骨太「妄想科学」ミステリー。

 連日報道される「ニュージェネ」と呼ばれる連続猟奇殺人事件。
 「平穏無事」をモットーとする、ひきこもり予備軍の高校生である主人公は、ある日の学校帰りに、その猟奇殺人の現場を目撃する。殺人犯の影に怯える主人公の身の回りで、不可解で辻褄の合わない出来事の数々が起こり始める。
 それは、現実か、はたまた妄想か…。
 
 

 ゲーム内でプレイヤーが出来るのは、シナリオの特定のタイミングで「ポジティブ妄想」「ネガティブ妄想」「妄想しない」のいずれかを選択する「妄想トリガー」と呼ばれるシステム、のみ。(厳密に言えば簡単なYES、NO分岐もありますが…)
 メニューやバックログ、TIPS(用語集)周りの尋常じゃないもっさり操作性や、テキストスキップの致命的な遅さなど、快適性に多少難はありますが、読みやすい文章、魅力的なキャラクタ、シナリオの数々のおかげでぐんぐんと物語に引き込まれます。
 
 ネット社会に馴染みのある人なら、矢継早に繰り出される「あるあるwww」ネタに(・∀・)ニヨニヨする事請け合い。
 それに、主人公をはじめとして、声優さんの演技が素晴らしい。
 「フヒヒwww」の演技バリエーションの多さには感心を通り越して感動します。(←僕だけ?)
 
 Z指定と言うこともあり、妄想シーンには残虐な表現やらちょっとえっちい表現やらが織り込まれますが、ギリギリ嫌悪感のないレベル。奥さんも隣でしっかり感情移入しながらシナリオを楽しめてる様子。
 端々に挿入される科学的裏づけ、薀蓄の味付けがクセになる一本です。
 さりげなく音楽も素敵だし。ノベルゲー侮りがたし。