(Xbox360)Alone in the Dark 1st インプレッション

 実績目当てで購入。
 
 超名作「バイオハザード」という偉大なフォロワーを生み出した、元祖3人称アクションアドベンチャーゲームの最新作。
 換気扇から差し込む光が屋内の壁に長く伸びたりと、映像としての次世代クオリティは十分。
 記憶喪失の主人公が、崩壊していく高層マンションから脱出する、と言う序盤のシーケンスは、まさに映画をプレイしていると言っても過言ではないほどの迫力。中盤から後半に掛けては、広大な公園のなかを車で走り回り、マップを踏破していく、と言うフリーローミング系アクションゲーム(平たく言うとGTA風味)の味付けも楽しめる一本です。
 ゲームの要となる謎解きについても、光や炎、アイテム合成などの要素を上手く利用しなければ解けないバランスに仕上がっており、達成感を存分に体験できる感じです。
 
 では、ひとしきり褒めたのでここから反省会。
 まず、全体的にモーションとモーションの繋ぎがぎこちないせいで、妙な引っ掛かりを感じる操作性が残念。
 1人称視点と3人称視点を任意に切替可能なのはアイディアとしては面白いものの、例えば「銃撃は3人称視点では出来ない」など、操作体系が今ひとつ整理されていないせいで混乱する場面が多い点もストレスでした。
 後半触れる機会が増える車の操作性も、爽快感とは無縁、と言わざるを得ない出来。路上に棒立ちしている敵キャラを轢き殺そうと突っ込んだら、その瞬間、車の速度が0kmになって主人公が死亡したのには笑うしかなかったです。根っこでも張ってんのか。
 
 全体的に、映像やレベルデザイン、素材のクオリティは高いのに、ユーザビリティが低いせいで不当なストレスを感じる事が多い一本かなあ。惜しい。