(Xbox360)プリンスオブペルシャ 1st インプレッション

プリンス・オブ・ペルシャ - Xbox360

プリンス・オブ・ペルシャ - Xbox360

 「アサシンクリード」のUBIモントリオールスタジオ作品。
 油絵コミック?風に描かれた3D世界はため息が出る程美しく、また、キャラクターのアクションも「華麗」の二文字に尽きます。
 
 で、肝心のゲーム性は、と言うと、一言で言えば「レールプレイング」アクションゲーム。
 主人公の進行ルートに連続で配置された障害物群を、それぞれに対応した操作でアクロバチックに乗り越えていく「だけ」。上手く行けば先に進めるし、失敗したら巻き戻し、と言う実にシンプルで潔いシステムになっています。
 乱暴に言っちゃうと、PS時代の意欲作「ビブリボン」とゲーム性は同じ、といっても過言では……いや、なんでもないです。

 
 あと、海外ゲームであることを差し引いても吹き替え翻訳が酷すぎでした。
 何を考えてるのか分かる様な、分からない様な…という、据わりの悪い展開が続きます。
 ヒロインの棒読み演技も加わって、もはや宇宙人同士の会話。日本語でおk、という感じ。
 それとは全く別件ではあるのですが、数十分プレイしていると、不意にキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンンンントゥルルリッ↑という耳障りな効果音が繰り返し発生するバグ?には本気で苛々しました。
 
 グラフィックが現時点での最高峰なのは間違いないので、技術サンプルとしてはそれなりに価値のある一本。ただ、ゲーム開始からエンディングまで、景色は変われどやっている事は一緒なので、ドキドキはしないです。
 ゲームに新鮮さ、興奮を求める人にはオススメし辛い感じ。なんでこのスタジオはこうなんだろう…