アイデンティティー/8点:傑作。オススメ!
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: DVD
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【あらすじ】
ある大雨の日、寂れたモーテルに年齢も性別もバラバラな10人の宿泊客が集う。
悪天候のなか、陸の孤島と化したモーテルの中、大雨の音にかき消されるように惨劇は起こる。
一人、また一人と不可解な死を遂げていく宿泊客たち。
現場に残されたルームキーの示す意味とは?
偶然集まったはずの宿泊客の共通点とは? それが示す真実とは?
観客に挑戦状を叩きつける"サイコ"サスペンス。仕掛けられた罠を貴方は見破れるか?
【感想】
一言で言えば、どんでん返し系のサスペンス映画。
ただ、近年観た映画の中では、緊張感は群を抜いてました。
ゲーム好きな方は、「かまいたちの夜」的なシチュエーションの映画、と言えばニュアンスが伝わるかと思います。
こけおどし(安いホラーによく見られる、静かなシーンに急に大きな音を出してビビらせる手法)ではなく、観客の想像力に訴えながら正々堂々と緊張感を演出している点には、好感が持てます。
過激な暴力シーン、直接的な残酷表現も少なめ(但し、題材が題材ですのでゼロではありません)の為、血が苦手な方でもご覧になれる作品だと思います。
本作品を観終わったときに「反則だ!」と怒りを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそれもご尤もな意見ですが、作品全編を通して至る所にヒントは提示されているので、本作品のタイトルの意味と、各シーンのつながりを考えれば、決して卑怯な「結論」ではないと思います。
映画内でネタばらしをされるのが先か、自分で気付くのが先か、脚本との知的勝負を楽しんでみては如何でしょうか。
カクテルとポップコーン片手に、週末の夜を過ごすにはうってつけの映画。
脚本がこの映画の肝ですので、余り多くの事は語れませんが、気持ちよく騙されたい、新鮮な驚きを楽しみたい、と言う方にはオススメの作品です。「SAW」シリーズが好きな方なら、気持ちよく楽しめるかと。
【蛇足】
- エド(ジョン・キューザック)の見事なけつあごと下まつげに目を奪われる。濃い。
- 目の焦点をぶらす、あのシーンはCGではなく本当に演技(?)しているらしい。すげー。
- 鑑賞後に「犯人」も含めて、各登場人物の「意味」を想像すると、深読みができて楽しいかも。