ザ・シンプソンズ・ムービー/6点:佳作。レンタルで見て損はない
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: DVD
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【あらすじ】
スプリングフォールズに住むシンプソンズ一家。
近年の環境汚染により、街の湖は限界まで汚染されてしまっていた。これ以上の汚染は危険と、街を起こしての美化運動がはじまるが、父ホーマーは家庭での廃棄物を湖に捨ててしまう。
それをきっかけに湖は、引き返せないほどの危険地帯となってしまう。
事態を憂慮した米国政府の取った、驚きの政策とは…?
街を救う為、シンプソンズ一家が立ち上がる。
【感想】
斜に構えたシニカルな笑いが売りの米国の社会風刺自虐コメディアニメ。
国内で言うところの、クレヨンしんちゃん的なポジションでしょうか。
米国の環境問題への無頓着さを皮肉たっぷりに描いており、政治が絡む不謹慎な描写や、有名映画のパロディ、バート(息子)が裸でスケボーに乗る長回しシーンなど、大人向けの""お約束をわざとハズした""ギャグの部分については笑える部分が多かったです。大抵は『アメリカってバカな国だなー』と言う笑いなんですが。
でも、こういった自虐ネタを堂々と全世界に発信しちゃうのは、思想統制の盛んなどこかの"偉大な国"と違って、流石は自由の国アメリカですね。素晴らしい。
しかしながら、ストーリーに絡む部分だけに目を向けると、個人的には『ホーマー(父)ってこんなバカなキャラだっけ…』と、単純に憎たらしく思うばかりで、楽しさ的には今一つ。
製作者サイドとしては、家族愛をテーマにしたいのは分かるんですが、家族が問題に立ち向かう為に一致団結する、と言うよりは、父(ホーマー)が一人で暴走し、バックレた後、どうしようもなくなって自分の為に事態の収拾に奮闘する、と言った感じで、現象のスケールが大きい割には人物関係に広がりが無く残念。
それが本シリーズのウリだ、と言われればその通りなのですが。。
ただ、場面場面で「おっ」と思うような面白いネタは多く、肩の力を抜いて楽しめると言う点では評価すべき映画です。
本シリーズが好きな方には、スケールの大きさが評価に値するポイントになると思いますので、オススメです。
【蛇足】
- 久々に聞くオープニングテーマ。ライブで歌詞が流れるシーンがあるのだが、その歌詞が「DA-DA-DA-…」なのは大変ツボった。
- 豚が可愛くない…
- 上にも書きましたが、スケボーのシーンを大マジメに作ってる外人さんを想像するとなんかほんわかしますね。友達になれそう。