デッド・コースター/7点:良作。映画館で観ても損はない
デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2 [DVD]
- 出版社/メーカー: エスピーオー
- 発売日: 2003/11/28
- メディア: DVD
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【あらすじ】
前作の舞台となった、不幸な飛行機事故から1年。
キンバリーは、友人達と休日を過ごす為に、ドライブを楽しんでいた。
その時、不意に凄惨な交通事故の様子が脳裏によぎり、キンバリーはハイウェイ入り口で立ち往生してしまう。
その直後、その予知夢の通りにハイウェイで大事故が発生する。
キンバリーのお陰で、一命を取り留める事が出来た性別も年齢もバラバラな8名だったが、彼らはすでに『死の運命』に魅入られてしまっていた…
【感想】
前作の事件との関連性を絡めながら、死の連鎖を乗り越える為、命がけで謎を解いていく形で物語が進行する、正当な続編作品。
死に損なった人々が、超自然的な力によって死んでいく、と言う基本的な設定はそのままに、更にまどろっこしくなったピタゴラ死に様を楽しむ、不謹慎極まりない作品です。
ストーリーなんかおまけです、と言わんばかりにバリエーション豊富、かつ、大仕掛けとなった死に様の数々は見事。
惜しげもなくびっくり箱が大盤振る舞いされていて、うだうだ悩むシーンは最小限、と、テンポアップしているのも好印象。
この映画に観客が何を期待しているかを監督が良く理解しており、前作よりも面白かったです。
序盤の山場となるハイウェイ大事故シーンをはじめとして、死に様CGのクオリティは非常に高く(こう言っては何ですが)爽快感抜群。交通事故シーンは2回目以降の鑑賞にも十分耐え得る素晴らしいシーンでした。
全体的に、前回のじめじめとした雰囲気を払拭する様な、変に明るい作品に仕上がっています。
『はい注目!今から彼はこれで死にます!』と言わんばかりに身近な危険アイテムを映しておいて『と思いきやこっちで死にましたー』…と別のタイミングで殺す、と言う、観客を煙に巻いたつくりも実に楽しい。(ムカつきますが)
前作では、後半ヒステリー気味に襲ってきた死の運命も、今回は最後まで理性的に、まどろっこしさを維持しているのも、冷めずに鑑賞できて良かったです。
しかし、ここまで青空の下であっけらかんと人が死ぬ(特にラストのシーン)と、もはやコメディですね。
SAWシリーズの様に、じわじわ痛い死に方ではなく、気を抜いた隙に一瞬で逝く、と言う感じなので、ショッキング表現が苦手な方も(多分)大丈夫。
気楽にわーわーきゃーきゃー騒ぎたい方、ドキドキを楽しみたい方にはオススメの一本です。
前作未見でも問題ありませんが、前作鑑賞後なら更に面白いので、時間が許すようでしたら前作も併せてどうぞ。
【蛇足】
- 混乱を招く邦題を考えた人間の気が知れない。捌にそのままで良いのに…
- 脚本のクセを理解していても『エアバッグ』はやられた〜!と思った。
- 関係ないですが、車での長距離移動中に、前の車が、運転席と助手席で殴りあいの夫婦喧嘩を始めた事があったんですが、あれはリアルに怖かった。。フラフラしてるし。なんか本飛んでくるし…公道じゃなくてどっかよそでやってくれ!!
- 死ぬべき人間が助かった前回のケースと違って、今回は代わりに人が死んでるのに、死の連鎖からは逃れられない、ってのはどうなんだろう。大分ケチですね…。